体調不良が続いているけれど原因がわからない、めまいや動悸、不眠などの症状に悩まされている… そんな時、「自律神経失調症かもしれない」と思っても、実際に「自律神経失調症 何科」を受診すればよいのか迷ってしまう方は少なくありません。
自律神経失調症は様々な症状が現れるため、適切な診療科を選ぶことが重要です。
本記事では、自律神経失調症の症状に応じた受診先の選び方から、病院以外の治療選択肢まで詳しく解説します。
自律神経失調症とは?主な症状を理解する

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで起こる様々な症状の総称です。
自律神経は私たちの意思とは関係なく、心臓の動きや呼吸、消化機能、体温調節などの重要な生体機能をコントロールしています。
身体的症状
- 動悸、息切れ
- めまい、立ちくらみ
- 頭痛、肩こり
- 手足の冷えやしびれ
- 胃腸の不調(下痢、便秘、胃もたれ)
- 不眠、浅眠
- 疲労感、倦怠感
- 汗のかきすぎ、または汗をかかない
精神的症状
- 不安感、焦燥感
- イライラしやすい
- 憂うつ気分
- 集中力低下
- 記憶力低下
- やる気が出ない
これらの症状は複数組み合わさって現れることが多く、症状の現れ方や強さは個人差が大きいのが特徴です。
自律神経失調症で受診するべき診療科

自律神経失調症の症状は多岐にわたるため、どの診療科を受診すべきか判断に迷うことがよくあります。症状の種類や程度に応じて、適切な診療科を選ぶことが大切です。
内科(かかりつけ医)
最初に受診すべき診療科
内科は自律神経失調症の初期診断において最も適した診療科です。まず内科を受診して、症状の原因が他の疾患でないかを確認することが重要です。
- 血液検査や心電図検査で他の病気を除外
- 症状の詳細な聞き取り
- 必要に応じて専門科への紹介
- 軽度の自律神経失調症の治療
心療内科
ストレスが主な原因の場合
心理的ストレスが強く関与している自律神経失調症には、心療内科が適しています。
- ストレス性の身体症状の治療
- 心理療法とお薬による治療の組み合わせ
- 生活習慣の改善指導
- リラクゼーション技法の指導
精神科
うつ病や不安障害が併存している場合
自律神経失調症にうつ病や不安障害などの精神疾患が伴っている場合は、精神科での治療が勧められます。
- 抗うつ薬や抗不安薬による薬物療法
- 認知行動療法などの精神療法
- 重度の精神症状への対応
神経内科
神経系の異常が疑われる場合
手足のしびれや筋力低下など、神経系の症状が強い場合は神経内科を受診します。
- 神経伝導検査やMRI検査
- 神経系疾患の除外診断
- 神経系に特化した治療
婦人科
女性特有の症状がある場合
更年期障害や月経不順など、女性ホルモンの変動に関連した自律神経失調症の場合は婦人科が適しています。
- ホルモン検査
- 更年期障害の治療
- ホルモン補充療法
- 月経周期の調整
症状別の受診先の選び方

動悸・息切れが主な症状の場合
- 第一選択: 内科(循環器内科)
- 検査内容: 心電図、心エコー、ホルター心電図
めまい・立ちくらみが主な症状の場合
- 第一選択: 内科、耳鼻咽喉科
- 検査内容: 血圧測定、平衡機能検査
胃腸症状が主な症状の場合
- 第一選択: 内科(消化器内科)
- 検査内容: 胃内視鏡検査、腹部エコー
不眠・精神症状が主な症状の場合
- 第一選択: 心療内科、精神科
- 治療内容: 睡眠薬の処方、生活指導
受診前に準備しておくべきこと

医療機関を受診する前に、以下の準備をしておくことで、より正確な診断と適切な治療を受けることができます。
症状の記録
- いつから症状が始まったか
- どのような時に症状が強くなるか
- 症状の程度や持続時間
- 日常生活への影響度
生活習慣の把握
- 睡眠時間と睡眠の質
- 食事の内容と時間
- 運動習慣の有無
- ストレスの原因と程度
既往歴・服薬歴
- 過去にかかった病気
- 現在服用している薬
- アレルギーの有無
- 家族の病歴
基礎体温の測定(女性の場合)
- 月経周期の把握
- ホルモンバランスの確認
- 更年期症状の有無
病院での一般的な検査と治療

検査項目
血液検査
- 甲状腺機能検査
- 血糖値
- 肝機能
- 腎機能
- 炎症反応
心電図検査
- 安静時心電図
- ホルター心電図(24時間心電図)
- 運動負荷心電図
画像検査
- 胸部X線
- 腹部エコー
- 必要に応じてCTやMRI
治療方法
薬物療法
- 自律神経調整薬
- 漢方薬
- 抗不安薬(症状に応じて)
- ビタミン剤
非薬物療法
- 生活習慣の改善指導
- ストレス管理
- リラクゼーション技法
- 適度な運動の推奨
自律神経失調症の病院以外の治療選択肢は?

自律神経失調症は病院以外も選択肢があります。
漢方治療
効果が期待できる漢方薬
- 半夏厚朴湯:のどのつかえ、不安感
- 加味逍遙散:イライラ、不安、のぼせ
- 桂枝加竜骨牡蛎湯:動悸、不眠、神経過敏
- 苓桂朮甘湯:めまい、立ちくらみ
漢方薬は体質に合わせた処方が重要なため、漢方専門医や薬剤師との相談が必要です。
鍼灸治療
鍼灸治療は自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
効果が期待できる症状
- 肩こり、首こり
- 頭痛、めまい
- 不眠、疲労感
- 胃腸の不調
整体・カイロプラクティック
骨格の歪みが自律神経に影響を与えている場合、整体やカイロプラクティックが有効な場合があります。
効果が期待できる症状
- 首や肩の痛み・こり
- 頭痛
- 血流不良による症状
心理カウンセリング
ストレスが主な原因の場合、臨床心理士によるカウンセリングが効果的です。
主な手法
- 認知行動療法
- マインドフルネス
- ストレス管理技法
ヨガ・瞑想
呼吸法とポーズにより、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
生活習慣の改善
睡眠の質の向上
- 規則正しい就寝・起床時間
- 寝室環境の整備
- 就寝前のリラックス時間
食生活の改善
- 規則正しい食事時間
- バランスの取れた栄養摂取
- カフェインやアルコールの制限
運動習慣の確立
- 適度な有酸素運動
- ウォーキング、水泳
- 過度な運動は避ける
しんそう芦屋浜の「ゆがみ直し」施術

当院では、身体の構造的な問題にアプローチする「ゆがみ直し」施術を行っています。身体の歪みを正すことで、自律神経の働きを改善し、様々な不調の根本的な解決を目指します。
身体の歪みは自律神経の働きに大きな影響を与えます。
特に首や骨盤の歪みは、自律神経の中枢である脳幹や脊髄に影響を与え、様々な症状を引き起こす可能性があります。
ゆがみ直し施術の特徴
- 痛みのないソフトな手技
- 身体全体のバランスを整える
- 根本的な改善を目指す
- 一人ひとりの状態に合わせた施術
施術の詳細については、こちらをご確認ください。
まとめ

自律神経失調症になったら何科を受診すべきかは、症状の種類や程度によって判断することが重要です。
まずは内科やかかりつけ医を受診し、他の病気を除外した上で、必要に応じて心療内科や精神科、神経内科などの専門科を受診することをお勧めします。
また病院での治療以外にも、様々な選択肢があります。
その1つが、芦屋市の自律神経失調症専門院であるしんそう芦屋浜です。
自律神経失調症でお困りの場合は、当院にご相談ください。